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2017年日本建築学会賞 受賞作品決定



  • ROKI Global Innovation Center -ROGIC-
    撮影:新井隆弘

  • 直島ホール(直島町民会館)
    撮影:小川重雄

一般社団法人日本建築学会より、2017年日本建築学会賞(作品)が発表された。
2017年日本建築学会賞(作品)は、主として国内に竣工した建築の設計(庭園・インテリア・その他を含む)であって、技術・芸術の進歩に寄与する優れた作品に与えられる。
応募業績7作品の現地審査を経て、下記の2作品が、2017年日本建築学会賞(作品)として選出された。

■ ROKI Global Innovation Center -ROGIC-
 受賞者:小堀哲夫(株式会社小堀哲夫建築設計事務所代表取締役)
■ 直島ホール(直島町民会館)
 受賞者:三分一博志(三分一博志建築設計事務所代表)

「ROKI Global Innovation Center -ROGIC-」は、天竜川に面する小高い丘につくられた研究開発のためのオフィス。棚田状の低層オフィスという形式自体は決して目新しいものではないが、働く人に多様な居場所を提供する場として成功している。さらに最上階からアプローチする印象的な空間体験と、そこに架けられた3次元曲面によるヴォールト屋根がもたらす一体感と、敷地への的確な応答や構造設備を統合的に空間へと昇華させた完成度が高く評価された。

「直島ホール(直島町民会館)」は、アートを介した継続的な町おこしで世界的に有名になった直島の町民ホール。この地の歴史を継承する大きな入母屋屋根の下に生まれた巨大な空間は、原初的な懐かしさと同時に現代アートにも通じる未来を予感させるシンボリックな空間である。この場所が、観光客のためではなく、町民の文楽やスポーツなどの日常的な活動を支え、さらにその屋根が、環境的な風の流れにとっても合理的な形態になっている周到さが高く評価された。

一般社団法人日本建築学会では、受賞者記念講演会の開催を予定しており、開催日時ならびに会場は、近日中に発表される予定。


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