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将来構想有識者会議がJSCの新国立競技場案を了承


2020年東京オリンピック・パラリンピックのメインスタジアムとなる新国立競技場の事業主体である日本スポーツ振興センター(JSC)は、国立競技場将来構想有識者会議{委員長 佐藤禎一元文科省事務次官}を開催し、建設総工費2520億円とした現行案を報告、了承された。これによりJSCは文科省に報告の上、準備が整い次第、施工会社との契約を結ぶ意向を表明した。なお、工事は今年10月に着工、19年5月竣工を予定している。
なお、JSCより基本設計時からの主な変更点が報告された。

■新国立競技場計画設計概要(案)
●(基本設計時からの主な変更点等)
(1)避難計画 
評定機関からの指導により、避難経路を増やすなど、アリーナ席からの避難計画の改善。
(2)ユニバーサルデザインの深化 
   実施設計において、障がい者スポーツ団体等にヒアリングを実施、新国立競技場
   のユニバーサルデザインを深化させた。
(3)ランドスケープ計画・緑化計画
   景観審議会等の意見を踏まえ、神宮外苑の緑と調和するように敷地内のランドスケ
ープ計画・緑化計画の充実を図った。
(4)開閉式遮音装置
   開閉式遮音装置は、風や積雪に対する抵抗力を高めるため、二重膜を用いた折りた
たみ空気膜とした。
(5)大型映像装置
   大型映像装置の下に、車いす席およびBOX席を確保するために、大型映像装置の
形状を変更した。南北の大きさを統一し、南北同一の映像による対応を可能とする
とともに、ディスプレイ面積の増加及びディスプレイを最大限に生かした2画面表
示を可能にした。
(6)工期・価格・環境を踏まえた設計の見直し
   電動式の可動席(約15,000席)を簡易脱着式可能席に変更し、工期、価格を
圧縮。今後の詳細設計を行う。
工期は2015年10月着工、2019年5月竣工の44カ月を想定。
また、価格面では、基本設計段階で想定された目標工事額は約1,625億円だった
が、実施設計段階での目標工事額が約2,520億円と895億円増額になった。増
額要因としては、消費税を当初は5%で計算していたが、その後8%になったこと
により約40億円、建設資材や労務費の高騰により約350億円、新国立競技場の
特殊性により約765億円(屋根鉄骨、スタンド鉄骨、内外装、大量の建設発生残
土等)。
(7)その他
   壁画・銘盤・学徒出陣の碑の保存
   13壁画・銘盤・出陣学徒の碑は全て、新国立競技場敷地もしくはその周辺に保存
する。13壁画の具体的については、外部有識者等の意見を踏まえつつ、ご遺族に
配慮しながら検討していく。

将来構想有識者会議(第6回)詳細情報
http://www.jpnsport.go.jp/newstadium/Tabid/411/Default.aspx
新国立競技場CG
https://goo.gl/photos/P5vkeHwuU3QmkDLQ6

※将来構想有識者会議委員
安西祐一郎(日本学術振興会理事長)=欠席、安藤忠雄(建築家)=欠席、小倉純二(日本サッカー協会名誉会長)、佐藤禎一(元文部科学省事務次官)、鈴木秀典(日本アンチ・ドーピング機構会長)、竹田恒和(日本オリンピック委員会会長)、張富士夫(日本体育協会会長)、都倉俊一(日本音楽著作権協会会長)、鳥原光徳(日本障がい者スポーツ協会会長)、馳浩(スポーツ議連事務局長)、舛添要一(東京都知事)、森喜朗(東京五輪・パラリンピック組織委員会会長)、横川浩(日本陸上競技連盟会長)、笠浩史(東京五輪・パラリンピック推進議連幹事長代理)
※敬称略、五十音順