東急歌舞伎町タワーに展示されるために制作された《オーロラの夢》(2021年)は、篠原有司男の代名詞でもある「ボクシング・ペインティング」による、尾形光琳《燕子花図屏風》を想起させる作品。篠原氏が学生時代を過ごした1960年代の新宿は、舞踏家の土方巽や写真家の東松照明が若手として活躍し、画家の吉村益信のアトリエ兼住宅であり、磯崎新の処女作である『新宿ホワイトハウス』(1957年)には作家たちが集まっており、アーティストの赤瀬川源平や荒川修作に出会ったという。現在、『新宿ホワイトハウス』は、Chim↑Pom from Smappa!Group の卯城竜太、アーティストの涌井智仁、ナオ ナカムラの中村奈央のディレクションにより会員制アートスペース『WHITE HOUSE』となっている。
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