スマートフォンやソーシャルネットワークの普及により情報はいつでもどこでも手に入り個人の保有する情報量は増している。現代人は多趣味化している。個人の趣味趣向はコミュニケーションのきっかけとなり、ネットワーク上のコミュニケーションは活発に行われるようになった。では建築はどうか。一方、人と人との直接やり取りする情報は少なくなってきている。住まいは完結し閉じた箱のままである。趣味に没頭する作業時間も欲しいし、周りの人との繋がりも欲しい、欲張りで忙しい現代人。ここで提案するのは個人のスペースを中心に据えた新しい住まい方である。