「僕の家」の向かう先   平田 祐基/関西大学大学院

住宅地の戸建を考えなおす
20年僕の生活を守ってくれた家
もうすぐ僕はこの家を出るだろう
住むに連れて少しずつ姿を変えてきた家
住人が両親のみになったこの家は
どうあるべきだろうか
またその姿を変えて両親を守ってくれるのだろう
でも
きっと僕達を守ってくれたこの家は消えていくだろう
でも急に消えるのではない
急に建て替わるのではない
次の家が建つまでの「隙間」を考えてみる
人が死に向かって準備をするように
家も消えて行く準備をする
それは次の新しい住まいのあり方ではないだろうか