Motivation 住宅は都市に対して寛容さを失ってしまった。敷地は自転車に占拠され縁側と庭を持たず、住居は室内環境をコントロールするようになり窓を締め切り、外部に対して住まいは家族の為だけの空間となり、家の中で何が起こっているのか外部から伺い知れなくなってしまった。
Concept 新しい住まい方として敷地の外周部に隙間を生ませ建物の内部と外部の境界部分に場所をつくる。大きな広がりの中に生活を位置づけるために住民の振る舞いを街並に溶け込ませることで「家の内部に家族の生活以外の事が起る。」この住宅では人が主体ではなく二番手でありながら、確かな場所を作り出す。プラスアルファの空間には住宅を都市に対して寛容な存在に転換する要素を含んでいる。