佳作
小さな農とつながるイエ 小さな農でつながるマチ   尼崎 帆夏美/和歌山大学

最後に土に触れたのは、いつだろうか?
画一的な住宅 整備された道路や庭
きれいにパッケージされ売られる食べ物
ネットの中のコミュニケーション
現代人の暮らしは、自然から、そして生の実感から、遠ざかっていると言えるかもしれない。生産の場と消費の場を近づけることで、自然の循環を、日常の中で実感できる住まいを考える。
外部と内部が混じりあう場所で「食べる」「育てる」「学ぶ」「集まる」様々な風景が生まれ、住人の日常を豊かにしていく。人々はここで、「目で見、手で触れる」体を通した経験を共有し、実感の輪はやがて、1つの家から5棟の住宅へ、そして町へと広がっていく。