一般に隣り合う住宅間の境界線は単なるスキマとして可視化され、住宅をオブラートのように包み隣との関係を遮断する。一斉に多くの住宅を建てる分譲住宅地にメリットがあるとすれば、それは、マンションでも戸建て住宅でもない住宅のあり方を提案できる点にある。つまり、それは集まり方のデザインである。 ここではこのスキマを積極的に空間として利用するために、5棟の住宅を15の箱と15の庭に解体し市松状に斜面に配置する。