CRITICISM 審査講評

設計部門審査委員

西田 司 建築家/オンデザイン 東京理科大学准教授 グッドデザイン賞審査員 ソトノバパートナー

  • 西田 司
  • 総評

    今回のテーマ「ボタニカル ガーデンハウス」に対して、今年は大変優秀な作品が多かったです。最優秀賞・優秀賞を選ぶ議論も白熱し、今回佳作となった作品はどれも最優秀賞・優秀賞になる可能性がありました。
    「ボタニカル ガーデン」の解釈が非常に幅広く、最優秀賞になった作品のように森を取り込むものもあれば、優秀賞作品のように光や風など環境を纏う作品、また、佳作の中には、食べられる果樹を纏う庭を食べるというシェアハウスがあったり、緑の丘のような少しユニークな自然を形づくる家の作品がありました。どの作品も、これから日本で住宅を考えるときに、ただ屋内空間を考えるだけではない、屋外と屋内のつながりがあるからこそ豊かさが増すようなそんな暮らしが提案されていました。


 
造形・造作部門審査委員

佐々木 昌孝 ものつくり大学 技能工芸学部建設学科教授

  • 佐々木 昌孝
  • 総評

    造形・造作部門に応募してくれた全ての作品から、学生のみなさんの自由で楽しげな発想が見て取れ、たいへん興味深く審査をさせてもらいました。審査にあたっては、造作の精度と仕上がり、素材の選定に優れている作品を高く評価しました。また、造形の美しさ、構造の見事さ、という点にも注目しました。

    時として、学びや経験は自由な発想の足枷となることがあります。今回の応募作品に込めた柔軟な思考を、是非、みなさんの今後の活動に活かして欲しいと思います。

結果発表へもどる