京都工芸繊維大学大学院建築都市保存再生学コース
第2回 保存再生学シンポジウム 2018
概要

京都工芸繊維大学大学院の特別教育コースである建築都市保存再生学コースは4年目に入った。今年度は、文化財保護法の改正を踏まえ、近代文化遺産の保存活用を担う職能を年間テーマとしている。従来、いわゆる文化遺産は、国や自治体が制定する文化財に指定し「保存」することが最良の残し方であるかのように考えられてきた。しかし、1996年に国の登録文化財制度が登場して以来、「活用」が大きな課題となり、2019年施行の文化財保護法の改正では、「活用」がより重視されるような制度に変わるとされる。その際に問題となるのが、文化遺産の保存活用を担う専門家の存在であろう。従来の文化財の「保存」のように、行政と学識経験者らが建物の歴史的・文化的価値を位置づけるだけでは不十分で、様々な経験や知識を基に、「活用」を実践的にリードできる人材が必要となる。近年、ヘリテージ・マネージャーが全国で育成され、文化遺産の保存活用に向けて重要な役割を担いつつあるが、その多くは、いわゆる建築技術者に位置づけられる。もちろん「活用」にとって建築技術者は欠かせないが、加えて法律や不動産、経営など、広範囲の専門性が必要になる。また、様々な人々に協力を呼びかけ、人々を繋げる、いわば文化遺産を総合的にマネージメントできる人材が必要である。今回のシンポジウムでは、様々な分野の専門家と協働し、近代文化遺産の継承を実践している組織や、従来の建築家の枠組みを超えて近代文化遺産のマネージメントを実践している方をお招きし、これまでの成果と今後の課題についてお話しいただく。近代文化遺産の保存活用に向けて、知見を共有したい。

テーマ

近代文化遺産の継承と保存活用のマネージメントについて考える

日時

2019年2月2日(土)13:30~

会場

京都工芸繊維大学 60周年記念館 2階 大セミナー室
(京都市左京区松ヶ崎橋上町)

アクセス

https://www.kit.ac.jp/uni_index/matsugasaki/

定員

90名

入場料

無料(申込不要、当日先着順)

プログラム
(敬称略)
13:30
趣旨説明  笠原一人(京都工芸繊維大学助教 KYOTO Design Lab 兼任)
13:50
講演1. 「歴史的建造物の保全・活用に求められる職能-住宅遺産トラストの活動を通して-」
      木下壽子(住宅遺産トラスト理事)
14:35
講演2. 「住宅遺産との関わりの先に見据えているもの」
      窪添正昭(建築家・住宅遺産トラスト関西代表理事)
15:20
休憩
15:30
講演3. 「藤井厚二『聴竹居』-地元第一主義で人と地域を未来へ繋ぐ-」
      松隈章(竹中工務店設計本部本部長付・聴竹居倶楽部代表理事)
16:15
座談会   木下壽子+窪添正昭+松隈章+田原幸夫(京都工芸繊維大学KYOTO Design Lab特任教授)+笠原一人
18:00
講師・参加者による懇親会 @プラザKIT(会費制)
主催

京都工芸繊維大学大学院建築学専攻、KYOTO Design Lab

後援

日本イコモス国内委員会、DOCOMOMO Japan

問合せ

国立大学法人 京都工芸繊維大学 KYOTO Design Lab 事務局
Mail:info@d-lab.kit.ac.jp Web:http://www.d-lab.kit.ac.jp/
Facebook:KYOTO Design Lab Twitter:@kyotodesignlab

詳細PDF

https://kenchiku.co.jp/wp/wp-content/uploads/2018/12/evt20181225-1_2.pdf