概要 | 課題:「時計装置」 われわれの暮らすこの世界には、絶えず時が流れています。一日の単位、一月の単位、一年の単位、あるいはもっとずっと長い単位でも、あらゆる生物も、人類も、地球環境も、建築や都市も、その経時的な移ろいの中にあります。こうした時の流れを可視化し、刻印し、痕跡を蓄積してゆくことで、われわれがそれを知覚可能にするための「時計装置」となるような建築を提案してください。単に時刻を示す時計ではなく、流れゆく時を計る装置としての建築です。 建築や都市も時の流れに沿って、自ずと更新されるものですが、単に経年劣化、すなわち老朽化して質の低下するものととらえず、また単純に進化、成長していくというのでもなく、時の経過とともに「優化」するという考え方もあります。建築が、時を計る装置として機能しながら、時間とともに優化して行くためには、どのような手立てやアイディアが必要かを考えてください。 サステイナブルデザインという語も、すでに広く浸透しつつありますが、これも建築や都市をただ長寿命化すればよいと考えないでください。逆にメンテナンスフリーという考え方は、人々から時間の感覚を遠ざけてしまいます。むしろ時を意識するようなデザインが必要です。年に一度障子紙を貼り替え、数年に一度畳表を打ち替え、十数年に一度茅を葺き替える屋根のデザインは、その更新があるが故に、里山にその材料が生育する環境が維持されるものでもありました。つまりは時とともに形づくられる壮大な時計装置であったとも言えます。 時の流れを消極的に受け止めるのではなく、是非とも今までには無い、意欲的なサステイナブルデザイン、時とともに優化するデザインへの挑戦を期待しています。 |
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主催 | 東京ガス株式会社 |
後援 | 一般社団法人 日本建築学会 |
審査委員 (敬称略) |
【審査委員長】 |
賞金 | 最優秀賞 1点 150万円 |
発表 | 審査の結果は入賞者に通知するとともに、2016年「新建築」2月号に発表します。 |
応募登録開始日 | 2015年5月1日(金) |
応募登録締切日 | 2015年9月25日(金)
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応募作品締切日 | 2015年10月15日(木)16時必着
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提出図面 | 本コンペティションは、建築デザインと設備計画のトータルなデザインを求める |
用紙 | A1版(594mm×841mm)のケント紙あるいはそれに類する厚紙に図面を収める。 |
提出方法 | 応募作品裏面に必要事項を記入した登録票を貼付のうえ下記へ郵送してください。 |
審査方法 | 作品審査は応募全作品を対象とした一次審査会を経て、一次審査通過者による公開審査(プレゼンテーション/審査委員のヒアリング)により最優秀賞を決定いたします。 |
その他 |
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ご登録 | |
お問い合わせ・ 作品提出 |
建築環境デザインコンペティション事務局(株式会社 建報社内) |
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